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青い鳥

クリスマスイブの夜
貧しいキコリ小屋の窓辺で1人
今まで一度も訪れた事のないサンタクロースを待ち
満天に輝く星空を眺めている少年がいました。

「今年も来ないのかな・・・」

視線を床へ落としながらため息をついたその時
玄関の扉をノックする音がしました。

「サ、サンタさんが来た!」

少年は喜び勇んで玄関の扉をあけました。
しかし、そこへ立っていたのは
ボロボロの毛布を洋服替わりにまとった
ヨボヨボのおばあさんでした。
何か危険な臭いを察知した少年は急いで扉を閉めました。
が、あと10㎝というところで扉が閉まりません。
おばあさんの右足がそれを阻止していたのです。

「ぼうや、怖がらなくていいんだよ
 ちょっとだけ私の話を聞いておくれ
 ちょっとだけでいいんだよ・・・
 ちょっとだけ・・・










足が痛いんだよ!


少年は慌てて扉を開けました。
おばあさんの話はこうでした。
おばあさんには不治の病におかされた娘がいて
その病を治すには「青い鳥」を見つけ
その羽を煎じて飲むしか病気を治す方法はない
少年は話の内容は理解しましたが、



自分に何のメリットがあるのか?



そこが気になるポイントでした。
おばあさんはこう言いました。

「その鳥を見つけたものは幸せになれるんだよ。」

30秒後、
少年はリュックを背負い青い鳥を見つける旅に出ていました。


深い霧がたちこめる中に一軒の小さな家がありました。
中へ入ってみましたが、誰もいません。
テーブルの上には

「誕生日おめでとう」

とかかれたメモがありました。
そのメモを手にとった時でした

「おめでとう。」

振り向いた少年はびっくりしました。
5年前死んだはずの飼い猫だったキャロルが立っていたのです。
「キャロルじゃないか!なっなんで




立っていられるんだい?


そこかよ!

言葉が喋れるの?

そこかよ!


キャロルは突っ込みが終わるとこう言いました。

「私は生前あなたにとてもかわいがってもらいました。
 でも、あなたの5才の誕生日の日に私は
 小屋の裏の池で溺死してしまい
 せっかくの誕生日に辛い思いをさせてしまった事を
 ずっと悔やんで・・・





生きてきました。




















突っ込めや!




「な・・・なんでや・・・ねん」(汗)


「私はあなたにプレゼントを用意してずっと待っていました。」

そう言うと、キャロルは
二つの箱を少年の前に差し出しました。

「こちらの金色の箱には金塊でできた鳥の彫像が入っています。
 そして、こちらの青い箱には「青い鳥」が入っています。
 どちらか一方をお選びください。」

「ありがとう!」

少年はそう言うと金色の箱を手に取り
再び青い鳥探しの旅を続けました。



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2016-05-19