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自問自答の冬

信号待ちをしている時
ふと助手席の窓ガラス越しの景色に視線を移すと

●ホットでホットな夫婦まんじゅう

という看板が控えめに飛び込んできた。

文法がおかしくないか?
何故繰り返すのか?
地獄のように熱いまんじゅうなのか?
それがセールスポイントになるのか?
ホットでグッドな夫婦まんじゅうのほうが良くないか?

そんな疑問を抱いている間に信号が変わり
いつもより遅いタイミングでアクセルを踏んだ。
目的地へ着くまでの間、ふわふわと降り注ぐ結晶を
スローワイパーで払いながら

「ホットでホットな」

の答えを探った。

CM広告の目的はいかに記憶に残すかにある。
インパクトがポイントだ。
それが口コミになり拡散し、強力な宣伝効果に変わる。
その視点からいえば、これは確実に私の脳に記憶されている。
また、繰り返しに疑問を持ったあの時、あの場所に
看板と私の中央という場所に
スタンドマイク1本が凛とした姿勢で立っていたなら
間違いなく

「何で繰り返すねん!」

とハンドル持つ左手を離し、看板の右肩にツッコミを入れていたに違いない。
ボケとツッコミというコミュニケーションの最上級の姿だったに違いない。

ということは、「ホットでホットな」は正解なのかもしれない。

目的地に着き、エンジンを切った私は
小さな笑みを浮かべながら、そう思った。



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2018-02-17