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稲葉風ジャケット

昔、洋服屋さんをしてて、
今はオーナーだったお祖父さんが亡くなられ店は閉められたという
お客様のところににお邪魔したんですが、
店に入ると、ズラ~ッとスーツが並んでまして、
その中に1着、
気になる服がありまして。
これって・・・稲葉っぽいな。
直後、耳を疑う言葉が
「欲しいのあったら好きなだけ持って帰っていいですよ。」
つまり、

「ただ」であげますよ。

なんです。

「残ってるの細いのばっかりで、合う人なかなかいないのよ。お兄さんなら着れそうじゃない?」

つまり、

スタイルすごくいいわね、
モデルみたい。
スカウトされない?


なんです。

「えっいいんです?」
値札を確認しました。
¥48.000
これが「ただ」
この言葉に惹かれない人間が存在するのでしょうか?
その時でした。


あなたはそれをいつ、どのような状況で、
どのようなコーディネイトで着るつもりなのですか?
私の目の前に背中に蝶のような羽を携えた
小さな女性が現れました。

「だれ?」

「捨てる神」の遠い親戚にあたる「捨てる妖精」です。
今、「捨てる神」は「拾う神」との第3次大戦に入っており、
身動きできない状態のため、
私が代わりにあなたを「捨てる」道へ誘いに参りました。
あなたは今、自身の欲望に飲み込まれ、
おそらく、その衝動が消え去った時にくるであろう
大きな後悔の波。
それを全身に、しかも無防備に受けようとしているのです。

「噛み砕いてください。」

つまり、「もらわない」という選択をするべきなのです。
あなたに気付いてほしいのです。
「物質」ではなく、「物欲」を捨てなさい。
これが、私達の説く「捨てる」という意味です。
その服は本当にあなたに必要なモノですか?
ずっと前から欲しくてたまらなかったモノですか?
よく、考えるのです。
貰ってから悩むのではなく、今、悩むのです。
そうすれば、おのずと答えは出てくることでしょう・・・
そう言うと妖精は姿を消しました。


確かに、これ貰っていつ着るんだ?
着ないよな。
なんかよく見ると稲葉違うよね。
貰って帰るのはやめとこ。







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2013-05-16