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スタンドマン バイ ミー

過去に2度

ガス欠

という尊い経験をしている私が

ヤバイな

と感じるレベルの燃料計に気づき
最寄りのスタンドへ入った。
いつものスタンドでなかったので
1000円分入れとこ
という緻密に計算された考えだった。
元気のいい青年が

オーライ!オーライ!オーライ

ハ~~~イ ストップ~!

なんと気持ちのいい青年だ

そんな浄化された気分の私のもとへ
小走りに近寄ってきた青年
ドアを開けて一言



すいません!もう少し前にお願いします!



私の意志で止まったわけ違いますけど?


1M程前に進めた。

「レギュラー1000円分現金で」
「ありがとうございます!」

なんと気持ちのいい青年だ

急場しのぎで寄った感
常連になる見込みゼロ感
あまり金持ってなさそう感

そんな感が表面張力すれすれな私に
全力の対応がうれしかった。

しばらくして

「あの~エンジンの洗浄剤いかがですか?」
「エンジンきれいになるん?」
「はい!燃費も全然違います!」
「いくら?」

「1780円です!」

「え?」

1000円分 この意味するところが理解できていないようだった。
表面張力どころか
彼にはコップに水など見えていないようだった。
私がこのスタンドに
ガソリンを入れに来た客
ではなく
洗浄剤を買いに来た客
とならんとしていることが
彼には把握できていなかった。

私は

「入れて」

そう言った。
なぜなら、私はこの青年が一人前になるのを
見届けたいと感じはじめていたからだ。
失敗を繰り返し人が成長するというならば
彼のこの行動も
あたたかく受け入れてやる場所が必要なのだ。

私がその役を買って出よう。

あれから1週間



燃費の全く変わらない車を運転している。



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2015-02-16